若手社員が動き出す目標設定の3つの工夫|管理職が知っておきたい実践法 お役立ちコラム2025.09.30

若手社員に目標を設定しても、なかなか自分から動き出さない——。
期初に立てた目標が形だけの「書類」になり、成長につながらない——。
人事や管理職の方から、こんな悩みを耳にすることは少なくありません。
実は、目標設定の仕方を少し工夫するだけで、若手社員が自ら考え、行動するスイッチが入ることがあります。
ここでは、人材育成・部下育成の現場で効果が見られた3つの工夫をご紹介します。
1. 目標は“SMART”に具体化する
若手社員が動けない原因の多くは、目標が抽象的で行動に落とし込みづらいことです。
「営業力を高める」「コミュニケーション力を磨く」といった曖昧な目標では、どこから手をつければ良いのか分からず、結果的に行動が伴いません。
そこで有効なのがSMARTの考え方です。
- S(Specific)具体的:誰が聞いても同じイメージができる
- M(Measurable)測定可能:数値や行動で確認できる
- A(Achievable)達成可能:背伸びしつつ現実的
- R(Relevant)関連性:部署や会社の目的とつながっている
- T(Time-bound)期限がある
例えば「営業力を高める」ではなく、
「今期中に既存顧客への訪問回数を前期比20%増やす」と設定すれば、
若手は具体的な行動をイメージしやすくなります。
2. 目標は❝上から与える❞より❝一緒に描く❞
管理職にありがちなのが、会社の数値目標をそのまま部下に割り振る方法です。
しかし、本人が納得していない目標は「やらされ感」を生み、成果につながりにくくなります。
目標設定の場では、
「どんなスキルを伸ばしたいか」
「どんなやり方なら挑戦できそうか」
など、部下と対話しながらゴールを一緒に描くプロセスを重視しましょう。
自分の意見が反映された目標は、“自分ごと”として動ける原動力になります。
人事担当者は、面談や評価制度に「目標共創」の時間を組み込むことで、管理職をサポートできます。
3. 小さな成功体験を積ませる仕組み
目標が大きすぎると、ゴールが遠く感じて途中で息切れしてしまいます。
長期目標の中に1〜2週間で達成できる小さなステップを設定し、
達成のたびにフィードバックを返すことで、若手は「やればできる」という自信を積み重ねながら前に進めます。
例えば、営業職であれば
「まずは1週間で既存顧客への訪問件数を10件増やす」
「次の商談で上司にフィードバックをもらう」
といった短期的な行動目標を設定します。
達成のたびに管理職が具体的に褒め、行動を評価することで、若手は成功体験を通じて成長意欲を高めていきます。
人事・管理職へのヒント
若手社員にとって目標設定は、単なる業績管理ではなく成長の道しるべです。
以下の3つを意識して設計することで、若手が自ら動き出す環境をつくれます。
- SMARTに具体化する
- 一緒に描いて納得感を高める
- 小さな成功体験を積ませる
これらを日常のマネジメントに取り入れることで、
若手は「やらされる」存在から「自ら動く」存在へと変わり、組織全体のパフォーマンスも確実に向上していきます。
まとめ
若手社員が目標に向かって主体的に動くかどうかは、設定の仕方次第です。
“上司と部下が一緒に描いた“自分ごとの目標”こそが、成長と成果を同時に引き出すカギ。
明日からの面談やチームミーティングで、ぜひこの3つの工夫を試してみてください。
HuADでは、部下育成のためのプログラムのほか、
企業理念の浸透や組織風土づくりを支援する実践型研修を多数ご提供しています。
「行動変容を促す」「理念を“自分ごと化”する」ことを目的としたオーダーメイドの設計が特長です。
✔ 自律的に考え、動ける人材を育てたい
✔ チームの土台となる信頼や責任感を醸成したい
✔ 組織の中に“原則に立脚した人づくり”を根づかせたい
そんなお悩み・ご要望をお持ちの際は、
ぜひお気軽にお問合せフォームよりご連絡ください。
ご不明点・ご相談
お気軽にお問合せください!
研修やサービスに関するご質問や資料請求は、どうぞお気軽にご連絡ください。
貴社に最適なソリューションをご提案し、共に未来を切り拓いてまいります。
0120-350-737
電話受付/平⽇ 9:00〜17:30