組織活性の原点は「公園」にあり|社内コミュニケーションが活性化する3つのヒント お役立ちコラム2025.11.18
先日、私たちは社員約100名規模の製造業の企業を訪問し、社長とお話をする機会をいただきました。
工場内を見学していると、上司と部下のコミュニケーションが非常に活発で、職場全体に明るい雰囲気が流れていることが印象的でした。
「なぜ、こんなに雰囲気の良い組織が実現できているのか?」
その理由を社長に伺うと、返ってきた答えは意外な言葉でした。
「組織活性の原点は“公園”にある」
社長はこう話してくれました。
「公園に集まる子どもたちは、自然と上級生が下級生に優しくして、
遊具を譲り合ったり、一人でいる子に“一緒に遊ぼう”と声をかけたりします。
時間が来れば“そろそろ帰るね”と自律的に切り上げる。
公園には“思いやり・協力・時間を守る”という組織づくりの基本行動が集まっているんです。」
この言葉にハッとさせられました。
「良い組織づくり」は特別な仕組みではなく、
公園のような“自然な関わり”を職場に再現できるかどうかにあるのではないか、と。
公園が持つ“組織活性のエッセンス”とは?
社長のお話から見えてくる、公園の本質は次の3つです。
① 思いやり(相手を気にかける)
・困っている子に声をかける
・遊具を譲り合う
職場でいえば、声掛け・助け合い・気づきの姿勢にあたります。
② 協力(異なる立場の人が混ざり合う)
・上級生が自然と面倒を見る
・知らない子も仲間に入れる
これは心理的安全性の高い組織に直結します。
③ 時間管理(ルールと自律の共存)
・「帰る時間」を守る
・“遊びすぎない”メリハリ
職場では、自律とルール遵守の文化にあたります。
つまり、「公園」はコミュニケーション・協働・自律という組織活性の3大要素が凝縮された場所なのです。
社長が繰り返し社員に伝えていること
この企業では、社長が定期的に社員へこう語るそうです。
「組織活性の原点は公園にある。
仕事も、まずは“人としてのふるまい”から始まる。」
難しい理論ではなく、
誰もがイメージできる身近な例えだからこそ、社員に浸透しやすい。
伝わる組織づくりは、難しい言葉ではなく「わかりやすい言葉」から始まる。
これは、人材育成を行う上でも非常に重要な考え方です。
“公園のような職場”は、なぜ強いのか?
公園のように「安心していられる場」には、自然と次のような循環が生まれます。
- 上司が部下に声をかける
- 部下同士が助け合う
- 新人が孤立せずに馴染める
- 情報共有が活発になる
- チームの心理的安全性が高まる
- 結果として、生産性・品質・離職率にも良い影響が出る
企業が抱える課題の多くは、結局のところ
「人と人のつながり」が弱くなっていることに起因しています。
だからこそ、公園のような“あたたかいコミュニケーションのある組織”が強いのです。
まとめ|組織づくりのヒントは、日常にある
今回の社長の言葉が教えてくれたのは、
「組織活性は特別な施策ではなく、日常の行動から始まる」ということです。
- 困っている人に声をかける
- 譲り合う
- 感謝を伝える
- ルールと自律を両立する
まさに公園にある“当たり前のふるまい”です。
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