管理職必見!部下育成・人材育成を成功させるカギは「指示の解像度」 お役立ちコラム2025.10.07

指示の仕方で職場の雰囲気は変わる
「指示を出したのに部下が動いてくれない」
「言った通りにやったはずなのに結果が違う」
管理職や人事の方から、このような声をよく耳にします。
その背景には、指示の“解像度”の低さが関係していることが多いのです。
少年野球に見る「指示の違い」
ある少年野球の試合で、対照的な2つのチームを見ました。
- チームA(強豪チーム)
「ボール球は振るな!」「高めに手を出すな!」と細かい指示。
上手な子は対応できても、低学年の子は混乱し、バットが振れなくなっていました。 - チームB(和気あいあいチーム)
「全部振っていこう!」「頭より高いボールは振らなくていいよ!」という明快な指示。
選手全員がのびのびとプレーしていました。
違いは、指示の具体性=解像度でした。
職場に置き換えると…
ビジネスの現場でも、こんな曖昧な指示を出していませんか?
- 「この資料、早めに作って」
- 「分からなかったらすぐ聞いて」
- 「会議は遅めの時間で入れて」
言った側と受けた側で「早め」「すぐ」「遅め」の解釈が異なり、結果的にズレや不満が生じてしまいます。
実際に研修で「明日、朝一で東京駅に集合してください」と伝えたところ、
最も早い人は始発で到着、最も遅い人は10時に到着。
“朝一”だけで5時間の差が生じました。
指示の解像度を高める工夫
誤解を防ぐためには、抽象的な表現を具体的に変換することが大切です。
- 「早めに」 ⇒ 〇時までに
- 「すぐに聞いて」 ⇒ △分考えて分からなければ相談
- 「遅めに」 ⇒ □時以降に設定
これだけで、指示を出す側と受ける側のゴールイメージが一致し、ストレスや手戻りを防げます。
人材育成・部下育成に直結するポイント
雰囲気が良い職場や成果を出すチームは、指示の解像度が高い傾向にあります。
管理職が「曖昧な言葉」を「具体的な行動」に落とし込むことで、
- 部下が迷わず動ける
- 誤解や不満が減る
- モチベーションが高まる
といった効果が生まれ、部下育成や人材育成にも直結します。
まとめ
人材育成におけるマネジメントの基本は、「解像度の高い指示」です。
日々の会話の中で、曖昧な表現を具体的に言い換える。
その小さな意識の積み重ねが、職場の雰囲気を大きく変え、部下の成長を後押しします。
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