中堅社員が活躍する職場の共通点｜人材育成・組織活性化に必要な“目標を言い合える文化”とは お役立ちコラム2025.10.29

サッカー日本代表に学ぶ「中堅が活躍する組織」

先日、サッカー日本代表が“サッカー王国”ブラジルを相手に歴史的な逆転勝利を収めました。
ブラジル代表が2点以上のリードから逆転負けを喫したのは実に85年ぶりのこと。

試合後、ブラジル代表FWマテウス選手は
「日本には良い選手が多い」とコメントし、特に久保建英選手や三笘薫選手など中堅層の選手の名前を挙げていました。

このコメントを聞きながら、思わず考えさせられました。
「中堅が活躍するチームは強い」——これはスポーツに限らず、企業組織にもそのまま当てはまることです。

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多くの企業が抱える課題：「中堅層の停滞」

近年、多くの企業から次のような声を耳にします。
「中堅社員のモチベーションが下がっている」
「リーダー候補が育たない」
「若手が育つ前に辞めてしまう」

この背景には、“中堅層が活躍しづらい組織風土”があることが少なくありません。
中堅社員は、現場の主力でありながら上司と部下の間に立つ存在。
求められる役割が広く、プレイヤーとしてもマネージャーとしても結果を出す必要があります。
この層が力を発揮できるかどうかが、組織の強さを左右します。

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共通点は「夢や目標を言い合える環境」

では、中堅社員が活躍している職場に共通する要素とは何でしょうか。
それは——
「夢や目標を言い合える環境」があることです。

日本代表選手たちには、「ワールドカップで優勝する」という明確なビジョンがあります。
だからこそ若い頃から海外リーグに挑戦し、経験を積み、チームに貢献するという長期的なプロセスを描けているのです。

企業に置き換えれば、日々の業務の中で「自分たちは何を目指すのか」をチームで共有できているかどうかが重要です。
方向性が明確になれば、社員一人ひとりの行動にも目的意識が生まれ、創意工夫や前向きなエネルギーが広がります。

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「小さな目標」でもチームは動く

夢や目標といっても、大きなスローガンである必要はありません。
むしろ日常業務に根ざした“小さな目標”が効果的です。

たとえば、

「このプロジェクトを成功させて、チーム全員で打ち上げに行こう」

「今日の商談を絶対に成功させよう」

こうした目標を口にすることで、チームの空気が変わります。
目的が共有されることで仲間意識が高まり、仕事に前向きな姿勢が生まれるのです。

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宣言することで生まれる「周囲の連鎖」

数年前、弊社の公開セミナーに参加されたあるチームリーダーの方は、研修の最後にこう宣言しました。
「今後はグループ長になって、この研修に部下を派遣します！」

その言葉通り、先月の研修にはグループ長として再び参加し、部下を連れてきてくださいました。
本人いわく、「あのとき“宣言したから”頑張れた」とのこと。

さらに、その姿を見た部下たちが
「あの人みたいになりたい」「自分もリーダーを目指したい」と前向きになり、
職場全体の雰囲気がポジティブに変化していったそうです。

“言葉にすることで、周囲も動く”——宣言にはそんな力があります。

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まとめ｜中堅が輝く職場は、風土が違う

中堅社員が活躍する職場には、夢や目標を安心して言葉にできる文化があります。
それが職場の活力を生み、若手を育て、リーダー層を増やしていく土台になります。

今日からでもできることは、「目標を声に出す」こと。
小さな夢でも構いません。
「この仕事を成功させたい」「誰かを笑顔にしたい」——そんな想いの共有が、組織を強くしていきます。

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