やめたいのにやめられない理由とは?|習慣を変えるための環境設計と行動変容のポイント お役立ちコラム2025.12.16
習慣を変えるために必要な「環境設計」という考え方
「やめたいと思っているのに、なかなかやめられない」
そんな習慣に心当たりはないでしょうか。
- ついスマホを見てしまう
- ダラダラ仕事を続けてしまう
- 夜更かしをやめられない
- 同じミスや行動を繰り返してしまう
多くの人は、こうした状況に対して
「自分の意志が弱いからだ」と考えがちです。
しかし実は、やめられない原因は意志ではなく“環境”にあるケースがほとんどです。
意志だけで行動を変えるのは難しい
人はよく「意識を変えよう」「気持ちを入れ替えよう」と言います。
もちろん意識は大切ですが、それだけで行動を変えるのは非常に難しいものです。
なぜなら、人の行動は
意志 × 環境
で決まるからです。
どれだけ強く「やめよう」と思っても、
誘惑が常に目に入る環境では、行動は元に戻ってしまいます。
『夢をかなえるゾウ』に学ぶ「やめる仕組み」
書籍『夢をかなえるゾウ』の中に、印象的なエピソードがあります。
「テレビを見たくないなら、我慢するな。
コンセントを抜いて、捨ててしまえ」
この話が示しているのは、
人は環境に強く影響される存在だという事実です。
テレビが目の前にあれば、
「見ない」と決めていても、ついスイッチを入れてしまう。
それは意志が弱いのではなく、自然な反応なのです。
現代版の「環境を変える」具体例
この考え方は、現代の生活にもそのまま当てはまります。
▼ 個人の習慣の場合
- SNSを見る時間を減らしたい
→ スマホを手元に置かない
→ 通知をオフにする
→ 寝室に持ち込まない - 仕事に集中したい
→ 不要なタブを閉じる
→ チャットを一定時間ミュートにする - 夜更かしをやめたい
→ ベッド横にスマホを置かない
→ 充電器を別の部屋に置く
どれも共通しているのは、
「我慢」ではなく「やらなくても済む環境」をつくっている点です。
職場・人材育成にも通じる考え方
この「環境を変える」という視点は、
職場の行動変容や人材育成にもそのまま応用できます。
例えば、
- 報連相が少ない
- 研修後の行動が定着しない
- 同じミスが繰り返される
こうした課題に対して、
「本人の意識が低い」「やる気の問題だ」と捉えてしまうと、改善は進みません。
実際には、
- 報連相しづらい雰囲気
- 行動を振り返る仕組みがない
- 相談しなくても業務が回ってしまう導線
といった環境要因が原因になっていることが多いのです。
行動を変えるために必要なのは「環境設計」
行動を変えたいときに重要なのは、
- 意識改革
- モチベーション向上
だけではありません。
それ以上に、
「その行動を取りやすい/取りにくい環境になっているか」
を見直すことが大切です。
- やめたい行動が「簡単にできてしまう」環境になっていないか
- 望ましい行動が「面倒になっていないか」
この視点で環境を整えることで、
人は無理なく行動を変えていくことができます。
まとめ|変われないのは、あなたのせいではない
やめたいのに、やめられない。
それは意志が弱いからではありません。
環境が変わっていないだけです。
- 目に入らないようにする
- 手の届かない場所に置く
- やらなくても困らない仕組みをつくる
たった一つ環境を変えるだけで、
行動は少しずつ、確実に変わっていきます。
まずは今日、
「やめたい行動が生まれている環境」を
一つだけ見直してみてはいかがでしょうか。
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