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なぜ組織は静かに崩れるのか|誠実さとコンプライアンスの関係 お役立ちコラム2026.01.20

なぜ組織は静かに崩れるのか|誠実さとコンプライアンスの関係

組織文化やコンプライアンスについて考える際、
「ルールを守る」「違反をしない」といった表層的な話に終始してしまうことがあります。
しかし、本当に重要なのは規則そのものではなく、人の意識と行動の積み重ねです。

その本質を、分かりやすく教えてくれる寓話があります。
それが「村の祭り酒」の話です。


ある村で、祭りの日にみんなで酒を飲もうという話が持ち上がりました。
村人一人ひとりが、湯飲み一杯分の酒を持ち寄り、
それを大きな樽に集めて、最後に鏡開きをするという計画です。

ところが祭り当日、樽を開けてみると、
中に入っていたのは酒ではなく水でした。

理由は単純です。
村人全員が、こう考えていたからです。

「自分一人ぐらい、水を入れてもバレないだろう」

結果として、
全員が同じ判断をし、
全体の成果が失われてしまいました。


この話の特徴は、
誰か一人が意図的に裏切ったわけではないという点です。

・少しくらいなら問題ない
・今回は例外でいいだろう
・自分一人が守らなくても、全体には影響しない

こうした「小さな自己判断」が重なった結果、
組織としての約束は機能しなくなりました。

これは、企業組織においても同様です。
コンプライアンス違反や組織不祥事は、
突然大きな問題として表面化するように見えますが、
その多くは、日常の小さな判断の積み重ねから始まっています。


コンプライアンス対策というと、

  • 規程やマニュアルの整備
  • 研修の実施
  • チェック体制の強化

といった「仕組み」に目が向きがちです。
もちろん、それらは重要です。

しかし、どれだけ仕組みを整えても、
現場で働く一人ひとりが
「自分一人ぐらいはいいだろう」という意識を持っていれば、
コンプライアンスは形骸化してしまいます。


強い組織に共通しているのは、
ルールの多さではなく、誠実さが文化として根付いていることです。

・見られていなくても守る
・評価されなくてもやる
・損得ではなく、正しさで判断する

こうした行動が当たり前になっている組織では、
コンプライアンスは「守らされるもの」ではなく、
「自然に守られるもの」になります。

「村の祭り酒」が水になってしまったのは、
酒を入れる仕組みがなかったからではありません。
誠実さを前提とした文化が共有されていなかったからです。


組織文化は、トップや管理職の言動からつくられます。

・自分は例外になっていないか
・小さなルール違反を見過ごしていないか
・「今回は仕方ない」という言葉を安易に使っていないか

こうした日常の振る舞いが、
部下の判断基準を形づくっていきます。

管理職自身が誠実であること。
それが、組織全体のコンプライアンス意識を高める最も確実な方法です。


私たちは日々、
仕事を通じて組織に「一杯分の何か」を注いでいます。

それは、
信頼を高める行動でしょうか。
それとも、形だけを守る水でしょうか。

組織文化やコンプライアンスは、
一部の人が頑張ることで守られるものではありません。

一人ひとりの誠実な判断の積み重ねによって、
初めて、本物の文化として根付きます。

強い組織をつくる第一歩は、
「自分一人ぐらい」という考えを手放すことから始まるのかもしれません。

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