「声のもつ力」|管理職・人事が知っておきたい人材育成とコミュニケーションの本質 お役立ちコラム2025.10.14

最近、移動中や家事の合間に Audible(オーディブル) でビジネス書を聴くようになりました。
最初は便利だと思っていたのですが、“ある違和感”を覚える瞬間がありました。
内容が頭に入ってこないのです。
AI音声では心に残らなかった
ナレーターがAI音声の作品を聴いていると、どんなに内容が良くても、
なぜか集中できず、記憶にも残りません。
淡々と正しい発音で読み上げているのに、“声の熱”や“想い”が感じられないのです。
一方、人の声で朗読された作品を聴くと、
抑揚・間・息づかいの一つひとつから感情が伝わり、
同じ内容でも驚くほど印象に残ります。
そのとき、ふと気づきました。
「伝える」と「伝わる」は違う。
そして、その差を生み出しているのが“声の力”なのだと。
職場でも「声の力」は同じ
この気づきは、職場のコミュニケーションにも通じます。
例えば、部下に注意をするとき。
言葉は同じでも、「どういう声で伝えるか」で相手の受け止め方はまったく違います。
冷たい声で言えば萎縮し、
落ち着いた声で伝えれば安心して話を聞ける。
同じ内容でも、声のトーンが心理的安全性を左右するのです。
リーダーの声がチームを動かす
声には“空気をつくる力”があります。
上司の声が落ち着いていれば、チームは安心し、
上司の声が前向きであれば、チームも自然と前を向く。
特に若手社員にとって、上司の「声」は“職場の温度”そのものです。
リーダーが発する声のトーンやスピード、タイミング次第で、
部下のモチベーションも、チームの雰囲気も変わっていきます。
まとめ
AI音声は便利でも、“心”までは伝えきれません。
人の声には、その人の感情・温度・誠実さが宿ります。
人材育成において大切なのは、何を言うかより、どう伝えるか。
あなたの「声」は、部下にとって一番身近な“人の温度”です。
今日、誰かに声をかけるとき、
ぜひその声のトーンと温度を少しだけ意識してみてください。
それがチームの空気を変える第一歩になるかもしれません。
HuADでは、コミュニケーション研修のためのほか、
企業理念の浸透や組織風土づくりを支援する実践型研修を多数ご提供しています。
「行動変容を促す」「理念を“自分ごと化”する」ことを目的としたオーダーメイドの設計が特長です。
✔ 自律的に考え、動ける人材を育てたい
✔ チームの土台となる信頼や責任感を醸成したい
✔ 組織の中に“原則に立脚した人づくり”を根づかせたい
そんなお悩み・ご要望をお持ちの際は、
ぜひお気軽にお問合せフォームよりご連絡ください。
ご不明点・ご相談
お気軽にお問合せください!
研修やサービスに関するご質問や資料請求は、どうぞお気軽にご連絡ください。
貴社に最適なソリューションをご提案し、共に未来を切り拓いてまいります。
0120-350-737
電話受付/平⽇ 9:00〜17:30