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目標達成を加速する方法をご紹介します。 お役立ちコラム2025.01.08

目標達成を加速する方法をご紹介します。

目標は立てたもののなかなか達成しない、そんな経験はあるでしょうか。
なぜ目標が達成しにくいのか、その理由と解決方法を提案します。

この記事でわかること

  • 目標が達成しにくい理由
  • 目標達成を加速する方法
  • 「7つの習慣」の実践

1.目標達成しにくい理由

目標を立てたもののその達成までが遠い理由として、以下が挙げられます。

(1)「目標」の内容設定に問題がある場合
目標の内容が、「成功する」といった抽象的な表現になっている場合や、「1ヶ月で売上50倍にする」といった非現実的な場合等が当てはまります。

例えば、「海外に行く準備」が目標の場合、この言葉だけで準備が進むでしょうか。行き先や日程など具体的なゴールを知ってこそ準備ができます。また、目標が非現実的なものの場合は、「達成できないのではないか」というストレスやプレッシャーが大きくなり過ぎてしまい、その結果目標達成に近づくのは難しくなります。

(2)目標設定と「感情」「イメージ」結び付けられていない場合
上司など他者が目標を設定した場合や、自分の本心ではないのに周囲の期待や社会的プレッシャーによって目標設定した場合など、自分自身が「これを達成したい!」「達成したらワクワクする」といった感情が入らず、イメージが湧かない場合です。

このような場合は、自分にとって意味のある目標でないため、目標達成への意義が見いだせず、そのため行動への意欲が湧かず、途中で挫折しやすくなります。

(3)目標が「一面的」になっている場合
目標が「私が売上3,000万円達成する」といった、内容が「自分」に限定され、数字などの「有形」なものに限られていると、目標達成がしにくい場合があります。なぜなら、他者との繋がりに関係のない自己の利益だけを目標とすると、モチベーションを高く維持するのが難しく、また、有形の数字のみを目標とすると、目標達成への動機づけが弱く外部環境の変化に左右されやすいからです。

では、どのようにすれば目標達成に向けて加速していけるでしょうか。
それぞれの場合の解決策を見ていきます。

2.解決方法①「目標」を具体化する

目標設定が抽象的であったり非現実的な場合は、その達成に向けた行動が不明確で具体的なものになりません。また非現実的な目標はストレスばかりが先行して、結果その達成が難しくなります。そのため、これらを「具体的」「現実的」なものにする必要があります。

(1)SMART
目標設定を行うにあたって最も有名なフレームワークは『SMART』です。
SMARTは、Specific(具体的)、Measurable(測定可能)、Achievable(達成可能)
Realistic(現実的)、Time-bound(期限を設定)を示します。

例えば、「体重を減らす」という目標設定は抽象的ですが、「毎日30分ウォーキングをして(具体的)、半年で(期限を設定)、5キロ減量する(測定可能)」という設定にすれば具体的になります。そして、この数字の目標は達成可能で現実的と言えます。

(2)5W2H
5W2Hとは、When(いつ)、Where(どこで)、Who(誰が)、What(何を)
Why(なぜ)、How(どのように)、How Much(いくらで)を表します。

5W2Hは、情報を論理的に整理・分類・集約するフレームワークとして知られていますが、「具体的」な目標設定を作成する際にも有効です。

3.解決方法②目標設定と「感情」「イメージ」を結びつける

感情が伴わない目標は、モチベーションや意義付けがしにくく、その結果目標達成しにくいだけではなく、達成までのプロセスや結果に満足感を得られないことが多いです。ストレスや挫折の原因にもなります。
目標に感情的な意義を見出すことで、行動が充実し、達成後の満足感や継続的な成果にも繋がります。そのためには、以下の行動が有効です。

(1)目標達成後の自分を想像する
「目標を達成したとき、どんな気持ちになるか」「どんな場面が広がるか」を具体的に思い描きます。目標に対してワクワク感や喜びを感じられる場合、それが強力な内発的動機となり、行動へのエネルギー源となります。

また、感情が目標達成をリアルに感じさせます。感情を伴った具体的なイメージは、脳にとって「既に目標を達成している」かのようなリアルな感覚を生み出します。この感覚は、行動を起こす際の抵抗感を軽減します。

(2)自己価値観と目標を一致させる
目標設定が会社や上司の主導で行われた場合には、なかなか自分自身の感情と結びつきにくいことがあります。そのような場合は、目標設定を自分の価値観ややりがいを感じることに捉え直すことで、感情と結びつきやすくなります。

例えば、目標が「上司に言われた売上金額3,000万円」の場合です。この目標自体にワクワク感が湧かない時には、これを「顧客に価値を提供するプロセスを楽しむ」と捉え直し、自分自身の感情と結びつけることができます。

(3)ビジョンボードの作成
達成したい目標やそれに関連するイメージを、イラストや写真、画像などを切り取り、ボードに貼り付けてコラージュとして視覚的にまとめます。そして、日々目にする場所に置きます。目標を具体的に分かりやすく表現すること、いつも目にすることができることで、目標とイメージの結びつきが強くなります。

4.解決方法③多面的視点で目標設定をする

(1)目標の内容が、自分自身に関するものに限定されると、目標が自己完結型のため、他者や社会との関わりが薄くなり、フィードバックやサポートも得られにくく、目標達成に向けてのモチベーションが続きにくくなります。心理学的研究においても、「他者貢献的目標を設定した人は、自己利益のみを追求した人よりも、目標達成率が高く、達成後の満足度も高い」という結果が報告されています(Sheldon & Elliot, 1999)。

また、目標を数字などの有形なものに限ると、有形なものは外部条件に影響を受けやすいため、状況や環境が変化したときに目標へのモチベーションが低下する恐れがあります。例えば、市場環境が悪化して目標達成が難しくなると、意欲が急激に低下する可能性があります。

(2)そこで、目標を設定する際には、「私」だけではなく、「他者・社会」を、数字などの「有形」なものだけではなく「無形」のものも含めることをお勧めします。

例えば、目標設定を「1000万円を売り上げる」とするのではなく、「1000万円を売り上げ、顧客の課題を解決し、社会に価値を提供する」と設定します。
他者や社会を巻き込むことで、「自分の努力が誰かの役に立つ」「周囲にポジティブな影響を与える」という意識を生み、内発的動機が強化され達成まで諦めない強い動機となります。

大リーガーの大谷選手が高校生の時に書いたとして有名な「オープンウィンドウ64」を開発した原田氏も、氏の著書「一流の達成力」の中で、「目標設定はいくつもの目的や目標の上に生まれたものにしなければ達成力は養われない」と言っています。
原田氏は「人が本当に力を発揮し最高の結果を出せるのは、自分を応援してくれる人を喜ばせるため」と述べていて、ここでも多面的な視点で目標設定をすることの重要性が確認できます。

5.目標設定を加速するその他の方法~「7つの習慣」の実践~

(1)ここまで、目標設定を加速する方法として、目標の内容を具体化し、感情やイメージと結びつけ、多面的な視点で目標設定することが良いと述べてきました。これら全てを行える方法として、「7つの習慣」の実践をお勧めします。

「7つの習慣」というと全世界で4,000万部以上売り上げているベストセラー本であり、「人生哲学」「自己啓発本」という認識が強いかもしれません。
しかし、「目標設定」をおこなう際にも実用的です。具体的には、7つの習慣の中で、自分自身に向けた内容である前半部分を主に使います(後半では他者との関係性を述べています)。

(2)まず、第1の習慣では「主体性」。これは、自分の行動は自分で選ぶ自由があることと、選んだ選択の責任は自分にあるということです。目標設定をするにあたっても、「会社(上司)が言うから」「業務内容だから」といった「自分以外」を主語にせず、主体性をもって設定していきます。

次に、第2の習慣は「終わりを思い描く」。これは、家を建てる際に、まず設計図を作成してどんな家を建てるかというゴールを決めてから建て始めるように、「ゴールや目的を明確にしてから進める」ことです。目標設定をする時は、どんなゴールを描きたいかを明確にします。そして、描いたゴールを想像して、ワクワクできれば、ゴールのイメージにリアリティが出ます。

そして、第3の習慣は「最優先事項を優先する」。自分の行動を、「重要」と「緊急」の2つの要素で分け、「緊急ではないが重要である」ことに時間を割いていくことで、本来優先されるべき事項が優先されていきます。目標を「加速的に達成」するためには、やみくもに取り組むのではなく、優先事項を付けることは重要であり、その順位付けの判断をするにあたって、第3の習慣は指針を示しています。

(3)そして、7つの習慣で最も重要なことは、これらの実践にあたって「パラダライムシフト」できるかです。パラダイムシフトとは、簡単に言うと、「物の見方を変える」ことです。新たな目標達成、新たな成功等、今まで経験していないものを求める場合は、物の見方や考え方がそのままでは上手くいきません。「行動」の前提である「思考」「ものの味方」を変えることで、その後に続く行動や得られる結果が大きく変化していきます。パラダイムシフトを自分で経験し、新たな視点で物事を見れるか否かが、7つの習慣を実践する上での肝です。

結論

目標達成を加速化したいのであれば、目標設定の仕方に工夫が必要です。達成に向けての道筋が明確にわかるような目標であることや、イメージや感情と結びつくようなものにすること、自分以外の他者視点を入れるなど多角的な視点を持つこと等を意識して目標設定をする必要があります。そして、今までにない結果を得るためには、今までになかった視点を取り入れるのが最短の道です。

最後に

オーダーメイドの研修手法と運営で企業の課題解決をお手伝いするHuAdでは、企業理念の浸透と実践型研修、愛のある人材育成でインクルーシブな社会創りに貢献していきます。「7つの習慣」を職場で実践し結果を出し続ける研修もご用意しております。
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