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朝礼で話したくなる人材育成1分間コラム「最初の案」

広島から丸が移籍するなど何かと話題の巨人ですが、高度経済成長期、巨人はリーグ9連覇を成し遂げました。
その、V9を達成している最中の話です。

あるコーチが川上哲治監督に来年度の体制の案を持っていきました。

監督は
「これでは駄目だ」
却下されました。

その後再考して、別の案を持って行っても
「駄目だ」
その一点張り。

何度も出し直しを行ないました。

結果、一番最初の案が良いと思い、再度監督に見せると
「じゃあそれでいい」
最初の案に決定しました。

「一番最初の案と同じなのに、何度も突き返して酷いじゃないですか」
コーチが言うと
「それだけ考えて一番最初の案に戻ったのだから、その案が良い。考えることが重要なんだ」
そう言ったのだとか。

川上監督は冷たい監督と言われましたが、9連覇を成し得た方です。

普通の人ならば諦めてしまう事でも命令や餌を与えることではなくよくよく考えて人を育てていかれたのです。

企業においてもよく考えて人を育てること
これは成長に向けて大切な事ではないでしょうか。

Human Ability Development ヒューマン・アビリティ・デベロップメント