ニューストピックス
新入社員を育てる④「まず理解に徹し、そして理解される」
昨年、当社のお取引先様から相談を受けた内容をご紹介します。
「新人を上手く育てられず、離職が多くなってしまっている」
というお悩みでした。
状況を詳しく教えていただくと次の通りです。
・入社後、会社の方針やルールを教える
・業務を遂行するうえでの最低限の知識を理解する
・毎年使用しているマニュアルを使用する
・本人の理解度を確認するため、最終的にテストを行う
お話を整理すると、「新人」が「会社」を理解させる時間が大半で、
「会社」が「新人」を理解する時間を充てていないということがわかりました。
そこで私は、『会社』が『新人』を理解することに重点を置くよう、
アドバイスをしています。
具体的には、1週間に最低一度、30分間、
上司が新人の話を聞く時間をとるようにお願いをし、
それを実践してくださったようです。
そして、今年、実施してわかったのは・・・
・新人の理解度には差があったこと
・本当は質問したいことや疑問に感じていたことがあったこと
・個々の仕事に対する意欲に差があったこと
・一人ひとりの想いがあったこと
会社の方々は、自分たちでブラックボックス化していたことが
わかるようになったようです。
また、一方的であったマニュアル中心の研修は、
進め方を工夫されたようです。
そうすることで、新人さんたちには明るさが芽生え、
自分から積極的に質問するようになったと聞きました。
彼らにとって配属後の不安が解消されたからか、
今のところ誰一人退職をしていないということを確認しています。