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朝礼で話したくなる人材育成1分間コラム「仕事を楽しむ」

植村直巳さんという登山家がいました。

エベレスト・キリマンジャロ・モンブラン・・・
五大陸最高峰登頂に成功


さらには、犬ぞり単独行で
北極点到達というように
「世界初」をいくつも達成した人ですが


残念ながら1984年2月に
世界初のマッキンリー冬季登頂成功直後に
消息を絶ってしまいました。


ではなぜ、彼は厳しい自然や危険な厳冬期の登山
あるいは大陸横断に挑戦し続けたのでしょうか。


多くの人に感動や驚きを与えたかったのでしょうか。
「世界初」という称号を望んだのでしょうか。


植村さんはこう語っています。


懸命に心を打ち込むこと
その中からまたやりたいものが生まれる。
1つの目標の成功が
さらに新しい夢を呼び
さらにその夢の達成が
次のものを生むのである


また、五大陸最高峰登頂成功時のことを
こんなふうに記しています。

 

私は登頂した感激よりも
次の南極大陸単独横断の夢が強く高鳴り
自分の本当の人生はこれから始まるのだと
やっと出発点に立ったと感じすらしたものだ

 

世界初の偉業を達成した直後なのに、
もう次の目標が浮かびあがったというのです。


これまでの苦労を振り返って感激することさえ忘れ
次の達成感を味わうことに気持ちが切り替わっています。


目指す山頂が高くて困難であればあるほど
寒さが厳しければ厳しいほど
それらを乗り越えた時の達成感は大きなものとなります。


それを味わいたくて
彼は次々と冒険を重ねたと思います。


あえて生命の危険を冒してまでも
挑戦を続けたのでしょう。

 

私たちの仕事でも
自分が提案して新しいプロジェクトが始まった場合など
自分が言いだした分だけ責任を感じますが
その重圧によってなんとか成功させようという気持ちも
湧いてくるはずです。


そしてプロジェクトがうまくいけば
何とも言えない達成感を味わうことができます。
心に自信が生まれますし、周囲の仲間との連帯感も生まれます。


逆に、面倒な仕事は人任せ
何か問題があっても人のせいにばかりしている人は、
達成感や満足感を味わうことができません。
その結果、仕事がつまらなくなってしまいます。

 

成長する人は
たんにカネを稼ぐためではなく
達成感、満足感を得るために仕事をします。


苦しいと感じる仕事であるほど、やり遂げたときの達成感や満足感も
大きなものとなります。


そしてまた、より大きな目標に向けて
進み始めるのです。

 

これが仕事をとことん楽しむための極意だと
私は思うのですが。

 

株式会社ビジネスグランドワークス

Human Ability Development ヒューマン・アビリティ・デベロップメント