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【コラム】「10年後の新人教育は?」

10年後の新人教育の内容は、どんな風になっていると思いますか?

今の若手・新入社員でさえ、デジタルネイティブ世代です。
次の世代である小学生の我が子は、3歳の時からタブレットをスワイプしていました。
AIの利用が、ChatGPTの活用で各段に広がり、かつ身近になっています。
知識や情報の量や精度は、AIには敵わなくなり、
人間は「それをどう使いこなすか」に焦点が当てられていくのでしょうか。

しかし、例えば、九九を覚えなくてよい日が来るとは思えません。
九九の掛け算を、その都度考えるのはナンセンスですし、
九九程度をAIにイチイチ聞くのも何か違うでしょう。
やはり、九九は覚えるものです。
AIがどれだけ発展しても、最低限必要なことはあります。
昭和風に言うと「読み書き算盤」、すなわち「基礎的な能力学力」
いつの時代でも必要とされると思っています。
思考力のベースとして必要な基礎能力は不変ではないでしょうか。

では、学生から社会人になった時、
「社会人として必要な基礎的な能力学力」とはどういうものか、
ここに時代による違いはあるのでしょうか。
私は、次のようなものは、いつの時代も必須と考えます。
「はい」と返事をする/元気に挨拶する/目を見て話す・聞く/相槌をうつ/
報連相を徹底する/時間を守る等々。

当たり前すぎますか?
しかし、全員できているでしょうか?
むしろデジタル優位になるほど、これらの能力は低くなり、
その重要度・研修でおこなうべき必要度は増してくる気がします。

私は家で、子供たちによくこう言います。
「社会は一人では生きられない。人を助けるのはもちろんだけど、
『人から手を差し伸べてもらえる人』になってください。」

返事をしない、挨拶をしない、時間を守らない。
極端ですが、こんな新入社員に手を差し伸べたいでしょうか。
社会人としての基礎能力は、いつの時代も、社会人教育の一歩目、
どんな未来が訪れても、ここは変わらないと思っています。
皆様はいかがお考えですか?

Human Ability Development ヒューマン・アビリティ・デベロップメント